
今なお噴火が続く活火山“桜島”にある「溶岩なぎさ遊歩道」は、大正大噴火(1914年)で流出した広大な溶岩原の上に整備された全長約3kmのハイキングコース。「日本の遊歩百選」にも選ばれており、ゴツゴツとした黒い溶岩と穏やかな錦江湾の絶景を楽しめる。
今回は、桜島港からほど近い「溶岩なぎさ公園」をスタートし、途中の足湯や絶景展望台に立ち寄りながら「烏島展望所」を目指す、おすすめの王道散策ルートを紹介。
遊歩道の起点は「溶岩なぎさ公園」

桜島港から徒歩で約10分。広大な芝生が広がる「溶岩なぎさ公園」がハイキングの起点。
公園の一角には、全長100mにも及ぶ「足湯」が設置され、まずはここで一息つくのもいいかもしれない。眼前には錦江湾とその先に広がる鹿児島市の街並み。背後には雄大な桜島がそびえ立つ、絶好のロケーション。逆ルートにして、ハイキングのご褒美として立ち寄るのもおすすめ。
桜島ならではの“溶岩”と“歴史”を感じられる散策路

足湯を過ぎると、「溶岩なぎさ遊歩道」の看板が見えてくる。いよいよゴツゴツとした溶岩原のエリアへと足を踏み入れる。
右手に広がる静かな錦江湾、心地良い潮風、対岸にある鹿児島の街並み、随所に見られるクロマツ林。緑や青に、黒い溶岩原のコントラストが美しい。まさに五感で楽しめる遊歩道。
遊歩道の脇には、様々な俳人が桜島について詠んだ句が点在している。文学好きにとっては「句碑巡り」をしても楽しめることだろう。

途中にはベンチや東屋、バリアフリートイレも完備。遊歩道自体も平たんな道が多く、しっかりと整備されているため、車椅子やベビーカーでも問題なく散策が可能。
火山を一望!「桜島溶岩展望所」

スタート地点から約20分。遊歩道を半分ほど進んだ場所にある「桜島溶岩展望所」。
ここから見える桜島の姿はまさに絶景。高台からの景色は遮るものがなく、火山の全容がしっかりと確認できる。そして、「人工物が全く目に入らない」という点もポイントが高い。
自然好きには是非とも立ち寄ってもらいたいスポットだ。
噴火の歴史を今に伝える「烏島展望所」

スタートから約40分。遊歩道のゴール地点である「烏島(からすじま)展望所」に到着。
かつてこの場所は、沖合500mに浮かぶ小さな「島」だった。大正大噴火の際に流出した溶岩が海を埋め尽くし、一瞬にして陸続きになったそう。
高台になった展望所に登ると、いかに広範囲にわたり溶岩が流出したかを実感することだろう。今いる場所がかつて島だったとは到底思えないほどに。
「サクラジマアイランドビュー」で次のスポットへ

「溶岩なぎさ遊歩道」で大迫力の景観と歴史を感じた後は次なるスポットへ。
烏島展望所には、周遊バス「サクラジマアイランドビュー」が停車する。
そのまま、火山に最も近づくことができる“湯之平展望所”や有名アーティストのコンサートが行われることもある“赤水展望広場”を訪れるのもいいだろう。
ハイキングのプランを最後にして、烏島展望所から桜島港まで歩くのもおすすめ。逆ルートにすることで、歩ききった最後には足湯のご褒美が待っている。
気軽に歩くことができてアクセスも容易。桜島ならではの景観や歴史、自然の雄大さ、力強さを感じられるハイキングコースを是非堪能してもらいたい。
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