
船に揺られて、猫だらけの島へ
呼子港から定期船「かから丸」に揺られて約17分。近くの島をいくつか横切って行くと現れたのは加唐島。
港に着いて真っ先に出迎えてくれたのは、人ではなく猫だった。それも一匹や二匹じゃない。あちこちからのそのそ歩いてきて、近くに寄ってくる。下調べもしていなかったので、その猫の多さに驚かされた。
フェリーターミナルから右に進み、しばらく歩くと「Selfish 加唐島Café」の看板が現れる。その看板から急な階段を登り、畑の中を突っ切りさらに坂道を登るとようやくお目当てのカフェが見えてくる。日頃の運動不足もあいまり、この時点で息を切らしてしまった。

カフェの敷地に入ると、そこで待っていたのは高台のテラス席から見渡す絶景と猫だった。
猫に軽く挨拶をして、景色を楽しみ店内へ入る。店内にテーブルが3つあり、カウンターの下には手作りの島の案内図が置いてある。

店員さんに事前に予約していたフィッシュバーガーとマスカットソーダを注文し、テラス席で待つことに。


バーガーが到着。そこで事件発生。
テラス席で猫と戯れながら待っていると、パンからレタスがはみ出さんばかりの、なかなか迫力ある一皿が運ばれてきた。
さっそく撮影をしようと準備をしていると常連猫がいつの間にか机の上に上っていて、バーガーめがけて顔を伸ばしている。慌てて皿を持ち上げたが、一瞬の隙に魚を一切れ、まんまと持っていかれてしまった。

次から次へと猫たちがやってくるため、撮影もままならないまま、バーガーを一口かじる。
使用している魚は、その日に釣ったものを使っているとのこと。この日は鯛が主役だった。フライを一口かじると、身がふわっと軽くてサクサクだ。添えられたズッキーニは無農薬の島野菜で、椿油でソテーしてあるらしく、ほんのり甘い香りがする。
そして地味に効いていたのが青じそ。レタスのシャキシャキ感の後ろでふわっと香りが立って、いいアクセントになっている。ソースは島玉ねぎを使った自家製タルタルで、酸味がちょうどよく全体を引き締めてくれる。
合わせて頼んだマスカットソーダとの相性も抜群だった。ソーダの爽やかな甘さが、タルタルの酸味と椿油のコクを軽く洗い流してくれて、次の一口へ自然と手が伸びる。夏の日差しの下で飲むには、最高の組み合わせだと思う。

島でしか味わえない、贅沢な時間
コンビニもスーパーもない島だけど、むしろ、こういう「何もなさ」こそが贅沢なんじゃないかと思える。
その日に釣れた魚と島で採れた野菜がバーガーになる。島の恵みを全身に浴びて日常から離れる。そんな時間を大切にしたい。
不便さと引き換えに、この島は時間の流れ方そのものがゆったりしている。猫たちがのんびり日向ぼっこしているのも、きっとそのせいだろう。

訪れた時(2026年9月上旬)は店長が不在とのことで、予約制・数量限定での営業が中心らしいので、訪れる前には公式Instagram(@taishinmaru3033)か公式LINEで最新情報を確認しておくのが安心。船の時間には少し余裕を持って、そして猫からは目を離さずに。ぜひこの島時間を味わいに行ってみてほしい。
| 店名 | Selfish 加唐島Café |
|---|---|
| 住所 | 佐賀県唐津市鎮西町加唐島666-1 |
| 営業日 | 金・土・日・祝日 |
| 営業時間 | 10:00〜17:30 |
| 公式Instagram | @taishinmaru3033 |
日本一の島数を誇る長崎県に住んでいます。
デトックスとして島を巡っていたところ、今ではすっかり島旅の魅力に取りつかれてしまいました。
趣味のカメラを片手に、歩き旅をすることが多いです。
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